top of page

創作の心象原風景
ご挨拶に代えて

小躍りしたくなるような嬉しいことも、死にたくなるようなことも、生きていればいくらでもある。
大きな人生劇場で『わたし』を演じてみれば、人生はきっと壮大な遊び場なんだと思いたくなった。
もしここで何かを残せるとしたら、言葉を繋いでいくことかも知れない。壮大な遊び場、それがわたしの創作の原点であり原風景だ。
葉を待ちながらあるいは伴いながら、ほんのり薄紅にも白にも、しだれにも咲く桜。
桜はただひと言『花』とも言われる。こころの目で見る『花』だと言う。
来る年来る年、凍える日々にあって春の訪れを思う。花を思う。
人は人である限り曇りのないこころ、曇りのない目を持ち続けることはできないだろう。それでもこころに映る『花』に辿り着こうと、わたしはどの道を選んで来たのだろうか。その道の行く末に、舞う花はあるのだろうか。
土の手触りや水のゆらぎ、雲の流れ。
そこからこだまするものをわたしのこころが受け止めたなら、それを見据えて言葉で描いていこう。原風景だと信じる場所にひとつひとつ心象風景を存在させよう。
そんなことを思いながらこみ上げてくるものを、降りてくるものを詩に託してみよう。
最終章を越えて永遠に
It continues beyond the last chapter.
お読みいただければ幸いです。
bottom of page