その一葉吉田翠2024年2月5日読了時間: 1分その一葉詩取り残された一葉が風に吹かれて身を離すこの時に抗うわけでもましてや待つでもなくただ落ちる小川の水面をゆらゆらと役目を終える葉を抱え水の流れのその先にあるものは恐らく次の春少し眩しい日の光に手を翳したわたしは運ばれるままの一葉を見送った短歌せせらぎに身を委ねたる一葉に移ろふ先の若芽を思ふ