見た夢の夢の残りか里の夏吉田翠4 時間前読了時間: 1分見た夢の夢の残りか里の夏水を入れて高く腕を伸ばす紐を通した空き缶にぽつぽつと 目打であけた通り道背伸びをした先でくるくると缶が回って弾き出た水が朝顔の葉を揺らし小さな虹を呼んだそうやって母と遊んだカケラの時間はどこまで行っても一抹の子守唄どこに置いてきぼりにしたのかと見上げる度に見上げる度にぽかりと浮かぶ峰雲の残像見た夢の夢の残りか里の夏